一般的に事務職の仕事は資格がいらないものが多いです。
ただ、資格があると就職活動に有利なことが多く、キャリアアップや待遇アップにつながりやすいです。
そこで、ここでは事務職の就職活動に有利な資格をいくつかご紹介するとともに、なぜ就職活動に有利になるのか?についてもご紹介します。
一般事務や人事、営業、総務、経理などの事務職の仕事は、営業職における売上のように数字で成果を表せないため、面接時に自分の能力をアピールしづらいです。
そのため、客観的に自分のスキルや知識を表すための資格があれば、就職活動での自己アピールにつながります。
また、企業によっては事務職の応募条件にTOEIC○点以上…などと記載しているところもあります。
また、資格を取っておけば給与がアップすることがあったり、昇進につながる場合も多いです。
たとえば、派遣社員として仕事をしている人がある事務系の資格を取得することで時給アップにつながったり、正社員の道が開けたりすることもあるようですね。
事務系の資格を取っておけば、事務職で採用されてもその後専門職へとキャリアアップできる可能性が広がります。
たとえば、社会保険労務士の資格を取れば、労務や人事など専門的的な職種へキャリアアップできたり、日商簿記検定を取れば、経理部門へとキャリアアップできたりします。
日商簿記2級は年間60万人以上もの方が受験している非常に人気の資格で、広く企業が求めている資格と言えます。
日商簿記2級の資格があれば、さまざまな経理の基本的知識が得られるため、非常に重宝されます。
さまざまな簿記の資格がある中で、日商簿記2級は最も認知度の高い資格と言っていいでしょう。
ただ、2級の場合だと、試験範囲に工業簿記も含まれるため、3級と比べるとかなり難易度が上がるようですね。
ちなみに、合格率はどのくらいかと言うと、20パーセント前後とかなりハードルが高いです。
気軽に取れる資格ではないものの、逆に言うと取得すればかなり自分のスキルをアピールすることができます。
秘書検定も事務系の仕事をする上で取得しておくといい資格です。
秘書という名前がついているものの、秘書業務だけでなくビジネスマナー全般について学ぶ必要があります。
基本的なビジネスマナーを中心とした秘書検定3級、オフィスで通用するために必要な2級があり、さらに準1級ともなれば、高いコミュニケーション能力が求められます。
最も難易度の高い1級だと、上司が携わっている仕事を理解し、先を読んでサポートをする、といった技術が備わっているかが試されることになります。
目安として、準1級、1級のいずれかを持っていれば、さまざまなビジネスシーンで通用するスキルがあることを証明できるでしょう。
取得しておくとビジネスマナーの高さをアピールでき、就職活動の際に有利になるのは間違いなさそうです。
この資格は日本商工会議所が認定する資格の1つで、名前の通りパソコンでの実務技能を表す資格です。
単純にパソコンのスキルがあればいいということでなく、データ分析から文書作成、ネットワークの知識など、さまざまな実務上のスキルが試されます。
一口に「パソコンを使える人」と言っても、その中には様々なレベルの人がいます。
この資格を持っていれば、実務に耐える高度なスキルがあることをアピールできるでしょう。
なお、基本的なスキルと知識が必要なベーシック、高いスキルが必要な1級まで4つのクラスがあります。
また、1級以外ならネット上でテストを受けることができますが、1級は年に数回程度しか試験が行われないため要注意です。
ちなみに、合格率についてはベーシック〜2級まではそう難しくなく70〜80パーセント程度となっていますが、1級だと難易度がかなり高く30パーセント前後です。
事務系の仕事で就職活動するなら、最低でも2級以上を取っておけば履歴書でのアピールになるでしょう。
社会保険労務士の資格を取ることで、企業の社会保険、年金、労働管理など、人事関連業務を行う上でスキルの証明となります。
また、労働についてや社会保険のコンサルタント業として、将来的に独立開業できる可能性もあります。
独学での学習時間の目安が800〜1000時間、合格率4〜6%の非常に難しい国家資格です。
しかし、その分取得が出来れば、一気にできる仕事の幅が広がる資格ですので、将来のキャリア形成をお考えなら、ぜひ、受験を検討していただきたい資格となっています。
事務職の就職活動で有利な資格についていくつかご紹介してみました。
事務職の仕事は、なかなか自分のスキルをひとつひとつ言葉で説明をして表すことも、成果を示すことも難しい仕事です。
ですが、ここでご紹介した資格を取得しておけば、事務職として仕事をする上で自分のスキルを有効にアピールできます。
現在、売り手市場とも言われていますが、できるだけ収入が高く条件のいい就職先を見つけるにはある程度資格を取っておきたいものです。
ぜひ、就職活動を行う上でのご参考になさっていただければと思います!